まずは設定から。
明京電機のリブーターにはいくつかのラインナップがあるが、それぞれ微妙に設定項目とかが異なるみたい。
ここではアメリカ輸出向け製品 RPC-M5C-EA の設定を書いておきます。
1. メール機能の各種設定
Network -> Mail -> Mailing Server Settings
User Name : メールアドレス
Password : パスワード
Mail Address : メールアドレス
RecvServer : 受信メールサーバー
RecvPort : POP3かIMAPのポート番号
SendServer : 送信メールサーバー
SendPort : 465は試してないのでとりあえず587
CheckInterval : 受信チェック間隔 3分
Retry Interal : 送信リトライ間隔 初期値は10秒(で3回リトライ)
Network -> Mail -> Mail Settings
Control Command : Enabled
Control UserName : System -> Security -> Admin で指定したUserID
Control Password : System -> Security -> Admin で指定したPassword
Network -> Mail -> Notification Destination Address
Address1 – Address8 : ここに指定したメールアドレスに通知が送られる。また、ここに指定したメールアドレスからの制御コマンドのみが受け付けられる。
ここまでできたら CPU Reset を実行しておく。
CPU ResetとはリブーターOSの再起動のことらしい。
これをやっておかないと設定が反映されないので注意。
2. 送信テスト
Network -> Advanced -> Send Test -> Send Test Mail (Send)
(送信テストが別画面にあるのがちょっと面倒)
SendをクリックするとNotification Destination Addressに設定したメールアドレス(全部)にテストメールが送られる。
3. 制御コマンド送信時に使うユーザーの登録
System -> Security -> Admin
初期値ではWebコンソールにログインする際のUserIDとPasswordが登録されているが、それとは異なるアカウントを使用したい場合はここに登録。
Admin以外に Ident (Information Only)とControl (Information & PowerControl Only)というユーザーカテゴリがあるが、それぞれIdentは「見る」、Controlは「見る」と「電源On/Off」のみの権限が与えられている。
IdentとControlのユーザーではメール制御が行えないので注意。
4. リブーターにメールで制御コマンドを送ってみる
リブーターに設定したメールアドレスに制御コマンドを送ってみる。
書式はこんな感じ。
1行目:Contol UseNameに設定したユーザー名
2行目:Control Passwordに設定したパスワード
3行目以降:制御コマンド ここではOutlet1の電源OFFコマンドの POF1 を入れておく
最終行:QUIT
メールはHTMLではなくテキスト形式で送信する。
結果は期待通りOutlet1がOFFになった。
5. 気になったこと
コマンドを送るためのメーラーはOutlook2013を使い、ExchangeアカウントとPOP3アカウントで試したところ結果が異なった。
・Exchangeアカウントの場合
メールの書式はテキスト形式にしてコマンドを送ったが、リブーターの受信サーバー内ではBase64でエンコードされたままの状態で受信されていた。リブーターは受信時にBase64のデコードを行わないようなので、Exchange経由のテキスト形式メールではリブーターは制御できなかった。
・POP3アカウントの場合
こちらの場合は、受信サーバー内にテキストのまま受信されていたので特に問題無し。
これはメール送信でリブーター制御する際に最も注意しなければならない点かもしれない。
Office 365/Exchange Onlineでも同様のことが起こる可能性は高いかも。